
こんにちは、2016年から国内株式を買い続けているサラリーマン個人投資家の有馬です。
今回はNISAの非課税枠を最大限まで利用する方法について解説します。
結論は『一般NISA→新NISA→つみたてNISA』の順番でプランを切り替えてNISAを利用することです。NISAは同時に2つ以上のプランを使うことはできませんが、年度ごとにプランの切り替えができます。
「一般NISAって何?」「つみたてNISAって何?」という方は下記の記事を参考にしてください。
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【一般NISAとは?】最低限必要な知識を分かりやすく解説
続きを見る
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【つみたてNISAとは?】最低限必要な知識を分かりやすく解説
続きを見る
この記事を読むメリット
- NISAの非課税枠を最大まで利用する方法が分かる
- 非課税で運用できる合計金額が分かる
ではいきましょう。
【非課税枠の最大化】一般NISAからつみたてNISAに切り替える
非課税枠を最大限まで効率的に使いたい人は、一般NISA→新NISA→つみたてNISAの順番でNISAのプランを切り替えて利用しましょう。
単体のプランでは、つみたてNISAを利用したときの非課税枠は800万円が最大です。
NISAのプランを切り替えた場合、『一般NISA→新NISA→つみたてNISA』の順番でNISAを利用したときの非課税枠は1530万円が最大です。
詳しく見ていきましょう。
NISAを1プランだけ利用した場合
非課税枠 | |
つみたてNISA | 800万円(40万円×20年) |
新NISA | 610万円(122万円×5年) |
一般NISA | 600万円(120万円×5年) |
プラン単体での非課税枠は、つみたてNISAが最大です。つみたてNISAを20年間だけ運用した場合、800万円の非課税枠となります。
NISAの非課税枠ランキング(プラン単体)
- つみたてNISA
- 一般NISA
- 新NISA
ココがポイント
プラン単体でNISAを利用するなら、つみたてNISAが最も非課税枠を最大化できる
NISAのプランを切り替えて利用した場合
2021年に一般NISAを始めて新NISA→つみたてNISAの順番でプランを切り替えた場合の実際の非課税枠は1530万円です。
年度 | プラン | 非課税枠 |
2021~2023 | 一般NISA | 360万円(120万円×3年) |
2024~2028 | 新NISA | 610万円(122万円×5年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 1530万円 |
一般NISAは2024年から自動的に新NISAとなり、つみたてNISAは2042年までの利用で終了します。2021年度に一般NISAを始めた場合、つみたてNISAは20年間ではなく14年間の運用になってしまいます。
それでも1530万円の非課税枠が利用できるので、つみたてNISAだけを利用するよりも非課税枠を効率的に利用できます。
・一般NISA:2023年で終了
・新NISA :2024年から一般NISAより自動的に移行される
・つみたてNISA:2042年で終了

ココがポイント
つみたてNISAだけで運用するよりも、「一般NISA→新NISA→つみたてNISA」の順番でプランを切り替えて利用した方が非課税枠を最大化できる
つみたてNISAへ切り替えるときに注意すべきこと
2021年に一般NISAを始めて2029年からつみたてNISAに切り替える場合は、2028年10月~2029年9月の間に切り替え手続きを済ませなければなりません。
年度 | プラン |
2021~2023 | 一般NISA |
2024~2028 | 新NISA |
2029~2042 | つみたてNISA |

2021年に一般NISAを始めて2029年1月からつみたてNISAに切り替えたい場合、2028年10月~2028年12月の間に切り替え手続きを済ませましょう。2029年1月からつみたてNISAをスタートできます。
ココがポイント
つみたてNISAへ切り替えたい年の前年の10月~12月に切り替え手続きを終わらせることで、1月からつみたてNISAをスタートできる
NISAプランの切り替えシュミレーション
『一般NISA→新NISA→つみたてNISA』の順番でプランを切り替えて運用した場合の非課税枠をシュミレーションしてみました。
結論から言うと、2027年1月よりも前にNISAを始めるのであれば一般NISAがオススメ。非課税枠を効率よく利用できます。
2021年1月に一般NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2021~2023 | 一般NISA | 360万円(120万円×3年) |
2024~2028 | 新NISA | 610万円(122万円×5年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 1530万円 |
つみたてNISAへ切り替える時期
- 2028年10月~2029年9月の間
- (オススメは2028年10月~2028年12月の間)
2022年1月に一般NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2022~2023 | 一般NISA | 240万円(120万円×2年) |
2024~2028 | 新NISA | 610万円(122万円×5年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 1410万円 |
2023年1月に一般NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2023~2023 | 一般NISA | 120万円(120万円×1年) |
2024~2028 | 新NISA | 610万円(122万円×5年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 1290万円 |
2024年1月に新NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2024~2028 | 新NISA | 610万円(122万円×5年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 1170万円 |
2025年1月に新NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2025~2028 | 新NISA | 488万円(122万円×4年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 1048万円 |
2026年1月に新NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2026~2028 | 新NISA | 366万円(122万円×3年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 926万円 |
2027年1月に新NISAを始めた場合
年度 | プラン | 非課税枠 |
2027~2028 | 新NISA | 244万円(122万円×2年) |
2029~2042 | つみたてNISA | 560万円(40万円×14年) |
(合計) | 804万円 |
2027年に新NISAを始めた場合の非課税枠は804万円です。
つみたてNISAを20年間だけ運用した場合の非課税枠が800万円なので、2027年よりも前にNISAを始めるのであれば一般NISAでNISAをスタートしましょう。
まとめ
以上、まとめておきましょう。
今回のまとめ:NISAの非課税枠を最大化する方法
- 単体プランの場合:つみたてNISA
- 切り替える場合 :一般NISA→新NISA→つみたてNISA
今回は以上です。