こんにちは、サラリーマン個人投資家の有馬です。今回はROEの意味について分かりやすく解説します。
この記事を読むメリット
- ROEとは何なのかが分かる
- ROEの意味をイメージできる
- 「ROEは高い方がいい」わけではない理由が分かる
ではいきましょう。
【高ROE=優良企業はウソ】ROEの意味を分かりやすく解説します
ROEとは「企業の規模を無視して、企業の収益力を測る指標」
ROEとは企業の規模を無視して、企業の収益力を測る指標です。
会社のお金(自己資本)で、どれだけ利益を出したのかを示しています。
- ROEが低い ⇨ 収益力が悪い(可能性がある)
- ROEが高い ⇨ 収益力が良い(可能性がある)
ROEはReturn On Equityの略語。
日本語では「自己資本当期純利益率」や「自己資本利益率」と呼ばれます。
一般的に、ROEは10%以上あると収益力が高いと言われています。
ROEを使って企業の収益力を確認する実践的な方法
2つの手順でROEを使った銘柄分析のやり方を解説します。
手順①:ROEを確認する
SBI証券でROEを確認する方法を紹介します。
まずはユーザーネームとパスワードを入力して、SBI証券にログイン。
検索窓に「任天堂」を入力。
「任天堂(7974)」をクリック。
「四季報」をクリック。
「財務状況」をクリック。
ROEは左下に記載されています。
同じようにしていけば、他の銘柄のROEも調べることができます。
手順②:ROEを使って任天堂とソニーを分析する
任天堂とソニーをひかく2銘柄を分析してみましょう。
まずは総資産と自己資本を比較します。
任天堂 | ソニー | |
総資産 | 1兆9754億円 | 23兆6263億円 |
自己資本 | 1兆5538億円 | 4兆3308億円 |
※2020.3
ソニーの方が任天堂よりも総資産と自己資本が上回っています。ぱっと見では、ソニーの方が収益力が高そうです。
次は、ROEを比較します。
任天堂 | ソニー | |
ROE | 17.5% | 14.8% |
※2020.3
任天堂の方がソニーよりもROEが高くなっています。収益力は任天堂の方がソニーよりも高いと言えます。
自己資本だけを見ると、ソニーの方がお金をたくさん持っています。しかし、ROEを見ると、任天堂の方が自己資本をより効率的に収益化していることが分かります。
「ROEは高い方がいい」というわけではない
「ROEが高い = 企業の収益力が高い」は間違いです。
正しくは「ROEが高い = 企業の収益力が高い(可能性がある)」です。
ココがポイント
「ROEが高い = 企業の収益力が高い」は間違い。
「ROEが高い = 企業の収益力が高い可能性がある」が正解。
ROEが高いからと言って、収益力の高い企業であると判断してはいけません。
理由は「自己資本が少ないとROEが高くなる」からです。
ROEは自己資本を当期純利益で割ると計算できます。
「自己資本が小さいほど、ROEが大きくなる」ことが式から理解できますね。お金が少ないほどROEが大きくなります。
ROEの計算式は覚えておきましょう。ROEへの理解が深まるはず。
四季報にROEが掲載されているので、ROEを計算して求める必要はありません。
ココがポイント
・ROEは計算しなくてもいい。
・ROEは「分母が自己資本で、分子が当期純利益」であると覚えておくのがオススメ
まとめ
以上、まとめておきましょう。
今回のまとめ
- ROE「は企業の規模を無視して、企業の収益力を測る指標」のこと
- ROEが低いと、収益力が悪い可能性がある
- ROEが高いと、収益力が良い可能性がある
- 優良企業のROEの目安は10%以上
今回は以上です。