こんにちは、2016年から株式投資を続けているサラリーマン個人投資家の有馬です。
今回は『FIRE 最強の早期リタイア術』(全301ページ)の要約を共有します。
この記事を読むメリット
- 『FIRE 最強の早期リタイア術』の概要が5分で分かる
- 早期退職に必要な具体的金額が分かる
- 早期退職のために投資すべき商品が分かる
ではいきましょう。
【書評・要約】FIRE 最強の早期リタイア術のまとめ:要点は5つ
『FIRE 最強の早期リタイア術』の要点は次の5つ。
- 要点①:早期退職に必要な金額は年間生活費×25
- 要点②:株式と債券に投資する
- 要点③:ETFと投資信託に投資する
- 要点④:資金がゼロになることを防ぐ方法
- 要点⑤:副業と経済的独立を組み合わせる
順番にみていきましょう。
要点①:早期退職に必要な金額は年間生活費×25
早期退職に必要な金額は年間の生活費に25を掛けた金額です。
早期リタイアして、嫌いな仕事から永遠におさらばするために必要な金額を計算するには、単純に年間の生活費に25をかければいいのです。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(168ページ)
例えば、年間の生活費が240万円なら、240万円×25=6000万円あれば早期退職が可能です。
一覧にしてみました。
生活費 | 必要金額 |
年間120万円(月10万円) | 3000万円 |
年間180万円(月15万円) | 4500万円 |
年間240万円(月20万円) | 6000万円 |
年間300万円(月25万円) | 7500万円 |
年間360万円(月30万円) | 9000万円 |
年間420万円(月35万円) | 1億500万円 |
年間480万円(月40万円) | 1億2000万円 |
早期退職に必要な金額=年間生活費×25
この計算方法の根拠はトリニティ大学の研究論文が元になっています。
ポートフォリオの4パーセントの資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95パーセントだ
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(168ページ)
ポイント④の要点
年間の生活費に25を掛けた貯金額があれば早期退職が可能!
要点②:株式と債券に投資する
本著では株式と債券をオススメしています。
株式はハイリスクハイリターン、債券はローリスクローリタンです。
株式の割合を高めると長期的なリターンは高くなりますが、上限の変動は激しくなります。債権の割合を高めると長期的なリターンは低くなりますが、日々の変動はより緩やかになります。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(133ページ)
著書は株式6割/債券4割としています。が、株式と債券のオススメ比率は明記されていませんでした。
ブライス(夫)は(一部省略)株式8割/債券2割を提案してきましたが、私は彼よりもずっと用心深く、株式5割/債券5割を望んでいました。私たちふたりは落としどころを見つけ、当初のアロケーションの目安を株式6割/債券4割としました。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(135ページ)
要点③:ETFか投資信託に投資する
本著では、変動の激しい個別株ではなくETFか投資信託に投資することを推奨しています。
あなたが買える商品の中から、シンプルに最も手数料の安いETFか投資信託を選びましょう。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(141ページ)
長期的には、あなたの投資ポートフォリオは低コストのインデックスファンドを中心に構成するべきです。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(184ページ)
要点④:資金がゼロになることを防ぐ方法
”ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%”です。逆に言うと、貯蓄が持続しない人が5%います。
4パーセントルールに従ってリタイアしている人の5パーセントは失敗する、つまりリタイア後のどこかの時点で資金が底をつくということです。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(179ページ)
次の2つを組み合わせることで資金が底をつくことを防げます。
- 現金クッション
- 利回りシールド
現金クッションとは銀行に預けている現金のことです。
現金クッションとは、金利の高い預金口座に貯めておく現金のことです。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(180ページ)
年間の生活費に5を掛けた金額を銀行に貯めておきましょう。
例えば、年間の生活費が200万円なら、200万円×5=1000万円です。
どれぐらいの現金クッションが必要なのかを把握するために、私は過去に株式市場が暴落から立ち直るのにどれぐらいの年数がかかったかをさかのぼって調べました。年数の中央値は2年であることがわかりました。世界恐慌(史上最悪のケース)のときには、配当を考慮に入れておよそ5年かかりました。2008年の金融危機のときには2年かかりました。つまり、5年分の現金クッションさえあれば、どんな嵐も乗り越えられるということです。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(181ページ)
ここで”利回りシールド”というものを考えます。
利回りシールドとは配当金や分配金で下落相場の5年間に耐えることです。
利回りシールドとは、一時的にポートフォリオの資産の中心を高利回り資産に置き換えるという戦略です。「一時的に」というキーワードに注目してくださいあ。長期的には、あなたの投資ポートフォリオは低コストのインデックスファンドを中心に構成するべきです。どうしてかと言うと、それが、トリニティ大学の研究がなされた前提条件だからです。(一部省略)。リタイア直後の最初の5年間だけ利回りシールドを作ることで、4パーセントルールにつきまとう最も大きな問題を解決できるのです。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(184ページ)
リタイアした直後に貯蓄が持続しない可能性があるという問題です。
ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄える状態だったとしても、貯蓄が30年以上持続しない可能性が5%あります。
資産が途中で底をつく5パーセントの人が失敗した原因は、リタイア直後の最初の5年にあります。その危険性の高い期間に下落相場がきても、資産を売却する必要がないように備えておくことが大切なのです。5年間だけ利回りシールドをつくって身を守りましょう。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(185ページ)
利回りシールドってどうやれば作れるの?
本著では次の4つの資産を買って利回りシールドを作ることを推奨しています。
- 優先株
- 不動産投資信託(REIT)
- 社債
- 高配当株:平均よりも配当金の高い株
要点⑤:副業と経済的独立を組み合わせる
年間生活費に25をかけた貯金がなくてもプチFIREが可能です。
私たちがサイドFIREと呼ぶやり方です。(一部省略)。サイドハッスル(副業)の力を借りて夢を追いつつ、ポートフォリオからの収入によって生活費を助けてもらうやり方です。
引用元:クリスティー・シェン(2020)『FIRE 最強の早期リタイア術』(278ページ)
年間の生活費が240万円なら、投資で120万円と副業で120万円を稼げれば、9時5時のフルタイムで働く必要はありません。
ポイント④の要点
投資収入と副業収入を組み合わせて「この会社で働いていかなければいけない」という考え方から脱却可能!
まとめ
以上、まとめです。
『FIRE 最強の早期リタイア術』5つの要点
- 早期退職に必要な金額は年間生活費×25
- 株式と債券に投資する
- ETFと投資信託に投資する
- 資金がゼロになることを防ぐ方法
- 副業と経済的独立を組み合わせる
『FIRE 最強の早期リタイア術』に記載されているFIREに必要な具体的方法を要約しました。
本記事で引用した箇所は本著の文章量の1%未満です。が、主要箇所はうまいこと要約できたと思っています。
さらに内容を詳しく知りたい方は、書籍を読んでみることをオススメします。
今回は以上です。