こんにちは、サラリーマン個人投資家の有馬です。
今回は私がNISAで口座開設するときに迷ったポイントについて解説しています。
これからNISAで口座開設したい方は参考にしてみてください。
この記事を読むメリット
- つみたてNISAとは何なのか分かる
- つみたてNISAで注意すべきポイントが分かる
ではいきましょう。
つみたてNISAとは何なのか?
NISAとは:税金が免除される制度
NISAとは 利益が発生しても税金を払う必要がない制度こと。
日本語では「少額投資非課税制度」と呼ばれます。(少額の投資であれば非課税になる制度)。
一般NISAでは年間120万円、つみたてNISAでは年間40万円までの投資金額が「少額」とされています。
2021年現在、NISAは3種類あります。本記事ではつみたてNISAについて解説していきます。
3種類のNISA
- 一般NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
「積立NISA」というものはありません。
「つみたてNISA」とはNISAを利用した積立投資のことで、金融庁が決めた3つのNISAの中の1つです。
一般NISAについてはコチラ↓
-
【一般NISAとは?】最低限必要な知識を分かりやすく解説
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「非課税になる」とはどういう意味なのか?
つみたてNISAで資産運用した際、利益が発生するのは次の2パターン。
利益が発生する2つのパターン
- 商品(投資信託)を売買して利益が発生したとき
- 分配金(利益)をもらったとき
つみたてNISAであれば、発生した利益に対して税金を払う必要がなくなります。
具体的に見ていきましょう。
商品(投資信託)を売買して利益が発生しても税金が免除される
毎月3万円で20年間に渡って投資信託を買い続ける(つみたてる)と、合計の投資額は720万円になります。
3万円×12カ月×20年=720万円
買い続けた投資信託が21年目に1200万円になったとします。1200万円で売ると、480万円の利益が発生します。
1200万円 - 720万円=480万円
通常の口座(特定口座)では約384万円をもらえますが、つみたてNISAでは480万円がもらえます。
通常の口座(特定口座)では約384万円をもらうことができます。発生した利益に対して、20.315%の税金が引かれるからです。(所得税:15.315% + 住民税:5%)
480万円×20.315%=97万5120円
97万5120円が税金で引かれるので、382万4880円をもらうことができます。
480万円 - 97万5120円=382万4880円
つみたてNISAの口座では480万円をもらうことができます。480万円の利益が発生しても20.315%の税金を払う必要がないからです。
ココがポイント
つみたてNISAでは売却利益をまるごともらうことができるので、通常の口座(特定口座)よりもお得!
分配金(利益)をもらっても税金が免除される
分配金は投資信託を運営している会社からもらえるお金のこと。配当金は個別企業(トヨタ㈱、任天堂㈱など)の株を買ったときに個別企業からもらえるお金のことです。
分配金と配当金の違い
- 分配金:投資信託からもらえるお金
- 配当金:個別企業からもらえるお金
1年間で1万円の分配金をもらったとします。
通常の口座(特定口座)では約8000円をもらえますが、つみたてNISAでは1万円がもらえます。
通常の口座(特定口座)では約8000円をもらえます。発生した利益に対して、20.315%の税金が引かれるからです。(所得税:15.315% + 住民税:5%)
1万円×20.315%=2031円
最終的に、2031円が税金で引かれるので、7969円をもらうことができます。
10000円 - 2031円=7969円
つみたてNISAの口座では1万円がもらえます。1万円の利益が発生しても20.315%の税金を払う必要がないからです。
ただし、つみたてNISAで購入できる商品は分配金を投資者に分配せずに再投資しているものがほとんどです。
投資信託の商品で人気のあるeMAXISシリーズはすべての商品で分配金を再投資しています。
分配金を分配せずに、さらに資産として運用することで運用利益の増加が更に期待できます(複利効果)。
eMAXISシリーズは目論見書(投資信託の説明書)の中で”信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします”と掲げています。
分配金を貰えるか貰えないかで商品(投資信託)を選ぶべきではありません。
ココがポイント
分配金を再投資する商品(投資信託)がほとんどなので、分配金の非課税について考慮する必要はない。ただし、つみたてNISAでは分配金に課税されないので、通常の口座(特定口座)よりもお得!
つみたてNISAの注意すべき4つのポイント
ポイント①:年間投資上限額は40万円まで
現時点で800万円の余裕資金があるなら、毎月3万3333円をつみたてることをおすすめします。
年間投資上限額が40万円なので、毎月3万3333円を積み立てれば、最も効率的にNISAの非課税枠を利用することができます。
3万3333円×12カ月=39万9996円
細かい計算が面倒であれば、毎月3万円や3万3000円でもOKです。
現時点で800万円の余裕資金がないなら、生活に困らない程度の金額をつみたてることをおすすめします。つみたて金額の変更は後からでも可能です。
ポイント②:非課税となる期間は最長20年間
課税されません。つみたてNISAで20年間つみたてた金額に対しては、非課税期間が終了する21年目以降に商品を売っても非課税となります。ただし、21年目以降にNISA以外の口座でつみたてた投資金額に対しては課税されます。
ポイント③:つみたてNISAはひとり1口座しか持てない
楽天証券でつみたてNISAの口座を開設した場合、他の証券会社でつみたてNISAの口座を開設できません。 つみたてNISAの口座を開設できるのはひとり1口座のみです。複数の証券会社でつみたてNISAの口座を開設することはできません。
ポイント④:つみたてNISAのつみたて可能期間が延長された
つみたてNISAで投資できる期間が延長されました。2037年までのどの時点でつみたてNISAを始めても20年間の運用ができます。
参考:”金融庁 令和2年度税制改正について”
2021年につみたてNISAを始めた場合、20年後の2040年までつみたて投資が可能です。
まとめ
以上、まとめておきましょう。
今回のまとめ
- つみたてNISAとは年間40万円までの投資なら非課税になる制度のこと
- 非課税となる期間は最長で20年間まで
- つみたてNISAはひとり1口座しか持てない
- 2037年までにつみたてNISAを始めれば、20年間つみたてが適用される
今回は以上です。